なぜ隅がそんなに大切なのか

先に断っておくと、隅は非常に強い候補ですが、「取れる隅がいつでも最善」という意味ではありません。この記事の最後に、Game Dojo で400局面を完全読みして実際に数えた結果を載せています。

オセロの石は、はさまれれば何度でもひっくり返ります。ところが盤の四隅(a1・h1・a8・h8)だけはどの方向からもはさめません。一度取った隅は、ゲーム終了まで絶対に自分の色のまま。これを確定石と呼びます。

さらに、隅を起点にすると辺(エッジ)の石も確定させやすくなり、確定石をどんどん増やせます。だからオセロは「隅の取り合い」が勝敗の中心になるのです。

危険な2種類のマス — X打ちとC打ち

隅が強いということは、相手に隅を取らせる手が最悪ということ。そして隅を相手に献上しやすい代表が、隅のすぐそばの2種類のマスです。

X打ち(隅の斜め隣)

四隅の斜め内側のマス(b2・g2・b7・g7)を「X」と呼びます。ここに早く打つと、相手に隣の隅を取られる筋を作りやすく、非常に危険です。序盤〜中盤のX打ちは、原則として避けるのが鉄則です。

C打ち(隅の辺側の隣)

四隅の辺に沿った隣のマス(a2・b1・g1・h2 など)を「C」と呼びます。C打ちもまた、続く展開で相手に隅を渡しやすいマスです。打ってよい場面もありますが、初心者のうちはまず疑ってかかるのが安全です。

🔑 隅まわりの合言葉 「隅は取る、Xは打たない、Cは慎重に」。この3つを守るだけで、序盤の大崩れはぐっと減ります。

相手に隅を「打たせる」ように仕向ける

自分から隅を取りにいくのではなく、相手が隅の隣(X・C)に打たざるを得ない状況を作るのが上級者の発想です。前の記事で触れた着手可能手数(モビリティ)を削っていくと、相手は打つ場所を失い、最後にはX・Cのような打ちたくないマスへ追い込まれます。その結果、隅がこちらに転がり込んでくるのです。

隅を取ったら辺を伸ばす

隅を取れたら、そこから辺に沿って石を並べていきます。隅につながった辺の石は確定石になりやすく、盤の端をこちらの色で固められます。ただし辺の中央にある無防備な石(ウイングと呼ばれる形)は隅を渡す原因になるので、確定につながる形かどうかを意識しましょう。

まとめ

  • 四隅は返されない「確定石」。まず候補として確認する
  • X(b2・g2・b7・g7)は序盤打たない
  • C(a2・b1 など)は慎重に
  • 相手の手を減らして、隅の隣へ追い込む

確定石はどう広がるか

隅を取ると、そこから辺に沿って自分の石を並べていけます。隅につながった辺の石は、もう相手にはさまれないため確定石になります。たとえば a1 を取れば、a2・a3…や b1・c1… と、そこから連なる石を次々に確定させられます。隅は「1マス取って終わり」ではなく、確定石を増やす起点だから強いのです。逆に、辺の真ん中だけに孤立して置いた石(山・ウイングと呼ばれる形)は、隅を相手に渡す原因になりがちです。

X打ち・C打ちが隅を渡す仕組み

なぜ X(b2・g2・b7・g7)が危険かというと、たとえば a1 の隅がまだ空いているとき、b2 に自分の石があると、相手が b2 を通る筋で a1 に迫りやすくなるからです。結果として相手に a1 を取られ、こちらの石が一気に返される展開になります。C(a2・b1 など)も同様に、続く数手で相手へ隅を明け渡すきっかけになります。隅が空いているうちは、その周りの X・C を避けるのが安全です。

隅を取られてしまったら

隅を渡してしまっても、すぐ投了ではありません。大事なのは被害を最小にすること。相手の確定石がそれ以上増えないよう、辺の連結を断つ手を考えます。そして自分は別の隅を狙い、モビリティ(打てる手の数)で優位を保てば、終盤で十分に取り返せます。オセロは最後の石数だけが勝敗を決めるので、途中の1つの隅で勝負は終わりません。

「隅は必ず取る」を数えてみた

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